その歌こそが
まだほんの一部分しか聞いていないのに、めちゃくちゃに心揺さぶられたので
気持ちを吐き出している。
「アイドル」って何だろう。
手の届かない存在。
偶像。
憧れの人。
それぞれが思い描くその姿は千差万別で正解はきっとない。
多くのファンに愛され眩い光の中に立つ彼らは平等に愛を注ぐ。
無論ファンサの有無やある一部の人のみが享受できる企画、公演もあるので一概に公平と言えない部分もある。
けれど極力上下や差がでないよう彼らは尽力していると思う。
なぜならそれが「アイドル」としての務めであり努めだからだ。
その「アイドル」を全うしようと色とりどりの衣装を身に纏い、華やかなステージに立ち、鮮やかなパフォーマンスを繰り広げる彼らには感情がないのか?
自分達に熱狂するファンを人形のように見つめているだけなのか?
「アイドル」を続けた者には血がかよわず、そうでなくなった者にだけ血がかよいはじめるのか?
私はそうではないと思う。
アイドルだろうとアイドルでなかろうと生身の人間であることに変わりはなく傷つけば血が流れる。
アイドルの魔法をかけている間もずっとその身から血は溢れ出している。
どんなに煌びやかな場所にいて周囲からちやほやされているように見えても受ける痛みは同じだと思うのだ。
五人はジャニーズの「アイドル」であることを選んだ。
彼らはその時々で言葉を尽くして理由を語ってくれたけれど、その真意を知ることはきっとないだろう。
それを知る必要はもうないのかもしれない。
こうして「関ジャニ∞」であり続けてくれる事が何よりの答えであると「生きてる僕ら」を聞いて痛感したのだから。