「7人が歌う僕のうた」

昨夜、草野マサムネさんのラジオで「Tokyoholic」が流れた事を知り、リクエストをした方のコメントを含め拝聴した。

 

聞いたあと、すぐ思い出した亮ちゃんの言葉があったので少し長いのだが一部抜粋し、引用させていただく。(朝日新聞夕刊2010年2月12日より)

 

題名  「7人が歌う僕のうた」

(前略)去年のクリスマスに出したCDに僕とヤスが作った曲が入っています。(中略)まさかCDになるとは思っていなかったけど、関ジャニ∞は7人組やし、メンバー1人ひとりを思い浮かべて7人分のパートを作りました。いつかみんなで歌えたらいいなって。

 

(中略)曲のパートは、大倉は低音がかっこいいから低いところ、ヤスは高いところ。ヨコ(横山)と村上君はわかりやすいところ。ヤスで始まり、ヤスで終わります。いままでそういうパターンの曲はなかったので、2人で一緒に作った曲だし、そうしたかったんです。

大倉は難しいと言い、すばる君はベースラインがかっこいいなって。

自分で作った曲を1人で歌うのは何度もあったけど、みんなが歌うのは初めてでした。厚みも増したし、うれしかったですね。

 

 

上記は「SnowWhite」について語ったものだが、「Tokyoholic」は勿論、彼がグループの為にメンバーの為に作った曲は皆そうだったんだろうなと久しぶりにこの熱い歌を聴き、そう思わずにはいられなかった。

 

 

 

5人になった関ジャニ∞は、試行錯誤を重ねながらそれぞれの歌声のスキルを上げるべく、多忙な日々の隙間を文字通り縫うようにしてボイストレーニングに通っている。

その様子は「関ジャム」で放映されたあの回にあるように記憶に新しい。

放送当時は通っていなかった村上君もその後始めたそうだ。

 

音楽には門外漢の私でも、7人時代の曲を5人で演奏しながら歌うのは至難の技であると容易に想像できる。

綿密に練られたであろう歌割を一度解体し、振り分け直し、更にヤス君は3人で担っていたギターを1人でこなさなければならない。

47ドキュメントの映像にはその苦闘が映っていた。

 

だからと言って、彼らは関ジャニ∞を去った二人が音楽をする上で、グループの主軸と定めていたのであろうバンドスタイルをないがしろにしてはいないと思う。

「歌」に重きを置いている今はそちらに心血を注いでいるため、また、5人としての新たな世界を生み出そうとする気概の結果として、シングルも歌を中心とした楽曲が続いているが、関ジャムセッションが始まり、ライブが行われるようになると自然に彼らの手に楽器は戻ってくるのだろうと信じている。

 

あともう一つ。

またもや引用で恐縮だが2017年「ジャム」発売時に掲載された「音楽と人」におけるヨコさんのインタビューが時を越えて、今の5人の道標となっている部分があるのではと感じているので記させて貰う。

 

 

(バンド活動について)正直最初は、自分の得意なことに軸足を置きたいな、と思いましたけど、僕らは足並み揃えて、一緒のベクトルに向かってやらなきゃいけないんです。いつだってそうでした。だから、関ジャニ∞ってギラギラしてるんじゃないかなって思います。

 

バンドに限らず、歌然りバラエティ然りライブ然り関ジャニ∞を続けていこうとする中での核になるものがこの言葉に込められていると勝手ながら考えているし、だからこそ彼らはグループを続けているのだと思う。

 

 

 

亮ちゃんが関ジャニ∞の為に作った歌が好きだった。

いや今も好きだ。

けれど、その曲はもう7人で奏でられることはきっとないのだろうし、5人で歌われることも演奏されることも多分ないのだろう。

これからは亮ちゃん自身が1人で伝えていくその歌が、始めは7人の為に作られた事を胸にしまいつつ、関ジャニ∞が7人の時の歌を5人で歌い継いでいくように、亮ちゃんも1人で歌っていくのだろう。

 

新しい、亮ちゃんだけの「Tokyoholic」を。